なぜ作ったか——七夕の短冊、どうしてますか?

七夕といえば、短冊に願い事を書いて笹の葉に飾る、あの行事ですよね。子どもの頃は幼稚園や小学校で毎年やっていましたが、大人になると短冊を書く機会ってぐんと減りませんか?

それでも、七夕の時期になるとなんとなく「今年の願い事はなんだろう」と考えてしまいます。せっかくなのでSNSに投稿したいな、と思うのですが、文字を打つだけのツイートではなんとなく味気ない。かといって、本物の短冊を用意して写真を撮るのも面倒くさい(紙の短冊なんてそもそも家にない)。そういう小さなジレンマを、ずっと抱えていました。

「短冊っぽい画像を作れるツールがあればいいのに」と思ってスマートフォンのアプリを探してみたこともあるのですが、なかなかピンとくるものが見つからなかったんですよね。凝りすぎていて操作が複雑だったり、逆にシンプルすぎて短冊感がなかったり。「それなら自分で作ってしまおう」というのが、このツールを作ったきっかけです。

開発にあたって「どんな短冊ジェネレーターがあったら自分が使いたいか」を考えました。結論は「ページを開いて、願い事を打って、ボタンひとつで画像が出てくる」というシンプルさ。それに加えて、縦書きであること、本物の短冊らしいフォントが使えること、短冊の色を選べること、そしてXに投稿したときに短冊画像がプレビューに出てくること——この4つを満たすものを作ろうと決めました。

七夕の時期だけでなく、誕生日の願い事や年初の抱負にも使えるように、わりと汎用的に作ってあります。ぜひ使ってみてください。

このツールでできること

七夕の短冊ジェネレーターでは、以下のことができます。作った本人が言うのもなんですが、けっこう便利です!

  • 願い事と名前を入力して縦書き短冊画像を作れる:テキストボックスに願い事と名前を入力するだけで、縦書きの短冊画像が生成されます。横書きではなく縦書きにこだわったのは、本物の短冊らしさを出したかったからです。
  • フォント選択(願い事・名前それぞれ個別に選べる):願い事のフォントと名前のフォントを、それぞれ独立して選べます。毛筆系フォントを選ぶと一気に雰囲気が出ますし、あえてポップなフォントにしてもかわいくなります。
  • フォントサイズも個別調整可能:願い事と名前のフォントサイズをそれぞれ調整できます。名前を小さめにして願い事を大きく見せるなど、バランスを整えられます。
  • 短冊の色を五色(青・赤・黄・白・紫)から選べる:七夕の伝統にならって五色から選べます。それぞれの色には意味があり(詳しくは後述)、色選びも楽しみのひとつです。
  • 背景テーマ選択:短冊の背景に表示されるテーマも選べます。七夕らしい夜空や星のテーマなど、短冊の雰囲気をさらに引き立てる演出ができます。
  • PNGでダウンロードできる:作った短冊画像を PNG 形式でダウンロードできます。SNS への投稿はもちろん、ライングループへのシェアや、スクリーンセーバーにも使えます。
  • 共有URLを発行でき、SNSのリンクプレビューに短冊画像が出る:「共有URL」ボタンを押すと、そのURLをXなどのSNSに貼り付けるだけで、ツイートのリンクプレビューに短冊画像がそのまま表示されます。これが個人的に一番気に入っている機能です。動的OGPという技術を使って実現しています。
  • 入力内容はlocalStorageに自動保存・復元される:一度入力した願い事やフォント選択は、ブラウザのlocalStorageに自動的に保存されます。ページを閉じて後から開き直しても、前回の内容が復元されます。

使い方ステップ

ステップ 1:願い事と名前を入力する

ページを開いたら、まず「願い事」と「名前」のテキストボックスに入力します。

願い事の文字数は短めにすると縦書き短冊らしく仕上がります。「〇〇が上手くなりますように」「〇〇を達成できますように」のような形で、ひとつの願い事をシンプルに書くのがおすすめです。長い文章を詰め込もうとすると文字が小さくなりすぎるので、できれば20文字以内にまとめると見栄えが良くなります。

名前は短冊の下の方に小さく表示されます。本名でも、ハンドルネームでも、「七夕太郎」みたいな仮名でも、なんでもOKです。短冊画像はサーバーに保存されない(後述)ので、気軽に使ってもらえます。

入力しながらリアルタイムにプレビューが更新されるので、仕上がりを確認しながら調整できます。

ステップ 2:フォントと文字サイズを選ぶ

願い事と名前のフォントを、それぞれ選択します。

おすすめは毛筆系のフォントです。毛筆系フォントを選ぶと、一気に「本物の短冊」感が出ます。七夕らしい雰囲気を最大限に出したいなら、願い事も名前も毛筆系に統一するのがいちばん手っ取り早いです。

一方で、あえてポップなフォントを選ぶのも面白い。子どもっぽくてかわいい仕上がりになるので、お子さんの代わりに短冊を作るときなどに向いています。

フォントサイズは願い事と名前で独立して調整できます。デフォルトのサイズでバランスが取れるように設定してありますが、願い事の文字数が多い場合は少し小さくすると収まりが良くなります。名前は願い事より小さめにしておくと、全体的にまとまって見えます。

ステップ 3:短冊の色と背景テーマを選ぶ

短冊の色を五色(青・赤・黄・白・紫)から選びます。

七夕の五色短冊には、中国の五行思想に由来する意味があります。青(木)は人の成長や仁徳を表し、赤(火)は先祖への感謝を表し、黄(土)は人間関係への感謝を、白(金)は義務や規律を、紫(黒にあたり水)は学業や仕事上の向上を願うとされています。昔の七夕では、願い事の内容によって短冊の色を使い分ける風習もあったそうです。

現代の七夕では色の意味をそこまで厳密に守る人は少ないですが、「なんとなく好きな色」で選んでも、「願い事の意味に合う色」で選んでも、どちらも楽しいと思います。自分の場合は青が好きなのでいつも青にしています。

背景テーマも合わせて選んでみてください。短冊の色と背景テーマの組み合わせで、雰囲気がかなり変わります。いろいろ試してみて、一番気に入った組み合わせを見つけてください。

ステップ 4:ダウンロードか共有URLでシェアする

短冊のデザインが決まったら、「ダウンロード」か「共有URL」でシェアします。

「ダウンロード」ボタンを押すと、PNG形式の短冊画像がお使いのデバイスに保存されます。SNSへの投稿、LINEでの送付、待ち受け画像など、好きな用途に使ってください。

「共有URL」ボタンを押すと、あなたの短冊専用のURLが生成されます。このURLをXに貼り付けると、ツイートのプレビューにその短冊の画像がそのまま表示されます。「今年の七夕の願い事はこれ!」と短冊画像ごとシェアできるのが、このツール最大の特徴です。

共有URLの仕組みについて少し補足すると、URLを生成した時点でCloudflare R2というクラウドストレージに短冊画像が保存され、SNSがリンクをクロールしたときにその画像を返す仕組みになっています。これが「動的OGP」と呼ばれる技術です。なお、入力した願い事や名前は端末のlocalStorageにも保存されているので、共有URLを発行した後にページを閉じても、次に開いたときに前回の入力内容が復元されます。

七夕を楽しむコツ・豆知識

せっかくなので、七夕にまつわる豆知識もいくつか紹介します。知っているとちょっと話のネタになるかもしれません。

七夕は、彦星(牽牛星・アルタイル)と織姫(織女星・ベガ)が天の川を渡って年に一度だけ会える、という中国の伝説がもとになっています。この物語が日本に伝わったのは奈良時代ごろといわれています。もともとは宮中行事として行われていたものが、江戸時代に庶民の間にも広まり、短冊に願い事を書いて笹に飾る形が定着しました。

五色の短冊それぞれの意味についても少し掘り下げると、これは中国の五行思想(万物は木・火・土・金・水の5要素で構成されるという考え方)と、それに対応する色(青・赤・黄・白・黒)から来ています。日本では黒が縁起の悪い色とされたため、黒の代わりに紫を使うようになったそうです。願い事の種類に合わせて色を使い分けると、昔の人の知恵を感じられて面白いですよ。

短冊に書く願い事のアイデアとしては、「上達したいこと」「叶えたい夢」「感謝の気持ち」の3パターンが定番です。「ピアノが上手くなりますように」「家族みんなが健康でいられますように」「友人への感謝を伝えられますように」——どれも短冊らしい願い事ですよね。難しく考えず、今この瞬間に思っていることをそのまま書くのが一番です。

七夕の日(7月7日)は梅雨時期と重なるため、日本では天の川が見えないことが多いのですが、地域によっては新暦(7月7日)ではなく旧暦(月遅れ)の8月7日に七夕を祝うところもあります。仙台の七夕まつりが有名ですね。どちらの日に短冊を飾るのも、もちろんOKです。このツールもどちらの日でも使えます!

よくある質問

作った短冊はどこかに保存されますか?

入力した願い事や名前などの内容は、端末のlocalStorageに保存されます。サーバーには保存されません。ただし、「共有URL」ボタンを使って共有URLを発行した場合は、短冊の情報がURLのパラメータに含まれた状態でCloudflare R2に画像が生成・保存されます。共有URL自体は誰でもアクセスできる状態になりますので、個人情報を含む願い事や名前を書く場合はご注意ください。

共有URLのリンクプレビューが表示されないときは?

SNSはリンクプレビューのキャッシュを持っているため、共有URLを発行してすぐにXへ貼り付けても画像が表示されないことがあります。数分待ってから試してみてください。また、Xの「カードバリデーター」ツールを使ってURLを入力すると、キャッシュをクリアしてプレビューを再取得できる場合があります。それでも解決しない場合は、X(@black777cat)にご連絡ください。

スマートフォンからも使えますか?

はい、スマートフォンのブラウザでも使えます。画面が縦長になるスマートフォンの画面サイズを考慮したレイアウトにしていますので、スマホからでも操作しやすいと思います。iOS のSafari・Chrome、Android の Chrome でも動作確認しています。

ダウンロードした画像のサイズは?

PNG形式で出力されます。SNSへの投稿に適したサイズになるよう設計していますので、そのままXやInstagramに投稿しても見栄えよく表示されるはずです。画像サイズの詳細については、ツールのページでご確認ください。

願い事や名前にどんな文字が使えますか?

ひらがな・カタカナ・漢字・英数字など、一般的な文字はほぼ使えます。絵文字については、選んだフォントによっては正しく表示されない場合があります。また、特殊な記号や外字なども表示が崩れることがありますので、短冊らしいシンプルな文章で使うのがおすすめです。

おわりに

七夕の時期になると、こんなツールを作って良かったなと毎年感じます。自分でも使っていますし、友人に共有URLを送ったら喜ばれたりして、ちょっと嬉しい気持ちになります。

「こういう機能があったらもっと便利」「ここが使いにくい」「こんなフォントを追加してほしい」といったご意見があれば、X(@black777cat)で気軽に声をかけてください。全部読んでいますし、良い提案は実装してみたいと思っています。

今年の七夕、ぜひ 七夕の短冊ジェネレーター で願い事を短冊にしてシェアしてみてください!