引き継ぐ前にあった課題

もともとバザーは保護者会が主催し、5〜6人のメンバーで担当していたそうです。ただ、人数が多いからといって運営が楽になるわけではありません。連絡が煩雑になりやすく、手間の割に利益が少ないという課題もありました。

特に気になったのは、お手伝いをお願いする方をほぼ1日拘束してしまう形式です。保育園に子どもを預けながら働いている家庭にとって、丸一日休みを取るのは簡単ではありません。「少ししか時間がないから」と、協力したい気持ちがあっても参加を諦めてしまう人がいたと思います。

短い時間でも参加できる形に変えた

そこで、引き継ぐにあたって役割をできるだけシンプルにしました。私は全体を見ながら一日を通して稼働し、ほかの協力メンバーには都合のよい短い時間だけ参加してもらう形です。

  1. 金曜日の夕方から準備を始める
  2. 土曜日に販売と片付けを行う
  3. 保護者には、金曜・土曜のどちらか都合のよい時間だけ来てもらう

「短い時間でも大丈夫です」と最初から伝えることで、参加への心理的なハードルを下げられたのではないかと思います。今回もたくさんの方が手伝ってくださり、バザーを無理なく続けることができました。

やることは、衣類を集めて100円で販売するだけ

バザーの流れはとても単純です。事前に衣類などの寄付を募り、当日は1着100円で販売します。中には汚れなどがあって処分に困るものもありますが、基本的にはきれいな衣類が集まります。

まだ着られる服が、誰かに選ばれて新しい持ち主の手元へ渡る。その様子を見ていると、単なる販売以上に、ものを大切に循環させる場になっていると感じます。

約100着が新しい持ち主へ。売上は約1万円

今回の売上は約1万円でした。1着100円なので、100着ほどの衣類が新しい人の手元へ渡った計算です。

この利益は、年末に園児たちへのプレゼントを購入する資金にします。その目的を共有したうえで衣服を預かっていることもあり、バザーの最中には「子どもたちのためだから」と多めに支払ってくださる保護者の方もいました。本当にありがたいことです。

冬にももう一度開催し、同じくらいの売上を出せれば、年間で2万円ほどになります。その2万円で子どもたちに何を贈ろうかを考える時間も、この活動の楽しみのひとつです。

いちばん良かったのは、保護者同士で話せたこと

今回、何より良かったのは、普段はなかなか話す機会のない保護者の方と交流できたことでした。別のクラスの保護者の方や、上の学年の保護者の方とも、準備や販売、片付けの合間にゆっくり話せました。

送迎の時間はどうしても慌ただしくなります。子どもを保育園に預けて働いていると、保護者同士で落ち着いて話す機会は意外と少ないものです。けれど、同じ目的に向かって手を動かしていると、自然と会話が生まれます。

バザーは、衣類を売ってプレゼント代をつくるだけのイベントではありません。保護者同士が顔を知り、声をかけ合える関係をつくる場にもなっているのだと思います。

次回に向けて

今回も多くの方に支えていただき、無事にバザーを開催できました。協力の方法を「一日空けられる人」だけに限定せず、「短い時間でも来られる人」に広げたことが、継続につながったと感じています。

次は冬の開催です。バザーの様子や、集まった資金を子どもたちのためにどう使ったかも、またここで報告したいと思います。